

「冬の石垣島でも、海に入れるんですか?」
そんな質問をよく聞きます。
実は――冬の海こそ、いちばん“きれい”なんです。
海は観光のお客さんも少なく、静か。
空気は透きとおり、太陽の光がやさしく水の中を照らします。
この記事では、現地スタッフが冬の海を安全に、そして楽しく過ごすためのコツを紹介していきます!
この記事を書いた人

奥田 有輝(おくだ ゆうき) あだ名:ゆうき
建築士という異色のスーパーヘルプガイド。
石垣島の自然の魅力を愛を込めてご案内します!
目次
冬の海でも泳げる理由

石垣島の冬は、東京の春くらいの気温。
日中の気温は18〜22℃、海の中も約20℃あります。
「冷たそう…」と思うかもしれませんが、ウェットスーツを着れば問題なし!
太陽が出ている日は汗ばむこともあります。
冬は海の中の小さな生き物(プランクトン)が少なく、水がとても澄んでいます。そのため、遠くの魚まで見える日もあります。
スタッフも海の状況を毎日チェック!
「今日の潮の高さはどう?」
「午後は光が入る角度がきれいそうだね!」
冬は風が北から吹く日が多いので、北の海は少し波が立つことがあります。
そんなときは、南や西の静かな湾に行くのがコツ。
私たちは風向きや波、潮の流れを見ながら、その日いちばん安全で美しいポイントへご案内します。

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青の洞窟|冬こそ見られる“本物の青”

石垣島で人気のスポット「青の洞窟」。
夏は人がたくさんいますが、冬はとても静か。
朝やお昼前に行くと、太陽の光がちょうどいい角度で洞窟に入り、“より青く見える”瞬間があります。
しかし、冬は青の洞窟がある北向きのビーチは海の状況が良くないこともあります。
私たちは海の状況を確認し、波が高い日や風が強い日は無理をせず、透明度の高い別の場所にご案内。
安全を最優先に、その日の海に合わせたツアーを行っています。
潮と風を読む|海のコンディションの見分け方

海はいつも同じじゃありません。
「風」と「潮」(海の水の高さ)が変わると、波の大きさや透明度、見られる生き物まで変わります。
ここでは、だれでも使える“かんたん見分け方”を紹介します。
風の向きの基本(冬は北風が多い)

冬の石垣島は、北や北東から風が吹く日が多いです。
風が当たる場所は波が立ちやすい、風の反対側は静かになりやすい、というのが大きなルール。
- 北風の日:島の南側・西側が静かになりやすい。
- 東風の日:島の西側がねらい目。
- 西風の日:島の東側が落ち着くことが多い。
ポイント選びは“風のかげ”を探すこと。これだけで体感の安全度がぐんと上がります。
うねりと風波(にたようで違う!)

- 風波:その日の風でできる、こまかい波。風が弱まるとすぐ小さくなります。
- うねり:遠くの海でできた、ゆっくり大きな波。風が弱くても残ることがあります。
見分けのコツは水面の形。
細かくザワザワ=風波/ゆっくり上下=うねり。
“風が弱いのにゆらゆらする”日は、うねりの可能性。無理せず、湾の奥など入り組んだ地形へ移動します。
潮(しお)の高さの見方

潮は1日のうちに上がったり下がったりします(満ち潮・引き潮)。
潮の差が大きい日、小さい日もあります。
- 干潮(水が低い):リーフ(サンゴの浅瀬)が出て波が割れやすい。ただしサンゴが近くで見えやすい。
- 満潮(高い):水が多いぶん泳ぎやすいけれど、場所によっては流れが出やすいことも。
かんたん時間帯チャート(目安)

- 朝の風弱い時間:水面が鏡みたい。SUPや初心者シュノーケルに最適。
- 午前10〜11時:太陽が斜めから入り、青の洞窟の“青”が出やすい。
- 午後の上げ潮:光がやわらかく、砂が舞いにくいとクリアに見えることも。
透明度がよくなる条件

- 風が弱い・うねりが少ない
- 前日までの雨が少ない(川の水が少ないとにごりにくい)
- 人が少ない時間(砂をけり上げる人が少ないとクリア)
冬はプランクトンが少なく、もともと透明度が上がりやすい季節。
条件がそろうと“息をのむ青”になります。
セーフティ早見表

- 一人で入らない。必ず大人 or スタッフと。
- 流れを感じたら岸へ寄る。無理に前へ進まない。
- サンゴの上に立たない・さわらない(ケガ防止&自然を守る)。
- クラゲ・岩場に注意。肌が出る場所は長そでラッシュ・レギンスが安心。
- 疲れたら休む。合図(OKサイン)を決めておく。
私たちマーレのツアーは、その日の風・潮・うねりを見てからポイントを決定します。
“安全第一=いちばん楽しい”を大切にしています。

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迷ったら“3つのS”をチェック

- Sky(空):雲と太陽の位置(光の入り方)。
- Sea(海):水面の模様(ザワザワ=風波/ゆらゆら=うねり)。
- Schedule(潮):今日の満潮・干潮の時間帯。
この3つが整うと、海は“ごきげん”。スタッフは毎朝ここを見て、いちばん良い時間と場所へご案内しています。
自分でシュノーケリングへ行こうと思った人へ(大事なお願い)

石垣の海はやさしそうに見えて、流れが速くなる瞬間があります。
崖地・外洋・リーフの切れ目(リップカレント)は上級者向け。
「自分で判断するより、経験豊富なスタッフと一緒に泳ぐ」のが安全で、いちばん楽しい近道!
SUP(サップ)でのんびり海の上をさんぽ

「泳ぐのが苦手…」という人でも楽しめるのがSUP(サップ)。
サーフボードのような板に立って、パドルで海をゆっくり進みます。
初心者でも大丈夫!
(参加いただいている方の8割ほどは初めての方です!)
スタッフがしっかりとレクチャーしていきます!

石垣島でクリアサップクルーズ!
-透明な世界に癒されよう-
冬に出会える生き物たち

冬でも、海の中には生き物がたくさんいます。
ウミガメ、クマノミ(ニモ)…。
そして運がよければ、マンタに出会えることも!
特にウミガメは、昼間は海底で休んでいることが多く、静かに泳いでいると、その姿を近くで見られることもあります。
生き物に近づきすぎたり、触ったりしないことが大切です。海は“みんなの家”だから、そっと見守りましょう。
スタッフはウミガメの呼吸のタイミングを読んで、見やすい距離でご案内!
冬におすすめの服装と持ち物

「何を着ていけばいいの?」という質問も多いです。
- 水着の上からウェットスーツを着る
- バスタオルや羽織れるパーカー
- サンダル(滑りにくいもの)
- 風が強い日はウィンドブレーカー
冬の海上がりは風が少し冷たいので、すぐ着替えられるよう準備しておくと快適!
ツアーの流れ

所要時間:約2〜3時間/3歳から参加OK/写真・送迎・機材すべて無料
集合・受付
集合場所(ホテル or 現地)に到着後、スタッフが笑顔でお出迎え!
南部エリアのホテルは無料送迎あり。現地集合もOKです。
着替え・器材チェック
水着の上からウェットスーツに着替え、ライフジャケット、マスクやフィンをお渡しします。
冬季も無料でウェットスーツをレンタルできるので安心です。
練習&海の説明
浅瀬で呼吸や泳ぎ方の練習をしてからスタート。
サンゴを守るためのルールや、安全に楽しむコツも丁寧にご案内します。
青の洞窟へ出発!
ビーチエントリーで船酔いの心配なし!
ウミガメシュノーケリング
洞窟の外では、カラフルな魚や高確率で出会えるウミガメが待っています。
スタッフが水中写真を撮影。データは無料プレゼント!
※青の洞窟、ウミガメシュノーケリングの順番は状況次第で入れ替わります。
着替えと機材の返却
海から上がったら、お着替えと機材の返却。
手ぶらで参加できちゃいます!
写真お渡し・解散
ツアー終了後、当日中に撮影データをお渡し。
送迎をご希望の方は、送迎後解散。

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まとめ|冬の石垣島は「青と静けさの季節」
冬の石垣島は、にぎやかな夏とはちがう魅力があります。
自然の“本当の姿”に出会える季節です。
強い日ざしもなく、透明な海の中で、心までリセットされるような時間を過ごしてみませんか?











