皆さんはウミガメを見たことありますか?ツアーに来られるお客様から「ウミガメと泳ぐのが夢だったんです!」というお声をよく頂きますが、私も石垣島に来るまで海亀は水族館でしか見たことがありませんでした。本当に海亀って見れるの? と思う方が多数だと思いますが意外とウミガメの遭遇率は高いです!
なんと当店でのシュノーケルツアーでのウミガメ遭遇率は95%!!
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ここでウミガメってそもそも何なの?と疑問に思う方もいると思うのでウミガメについて詳しく説明していきます!
意外と知らないウミガメの生態
ウミガメってどんな生き物??
まずウミガメは陸に住んでいたカメが海へ進出したことから始まりました。元々カメは約2億5000年前に陸に登場し、海へは約1億年前に進出したと言われています。ウミガメは海中で早く泳ぐために、手はヒレのようになり、甲羅は水の抵抗を受けにくい流線形になりました。ウミガメは早く泳ぐために甲羅の骨の隙間を増やし、軽く進化しました。実際泳いでいてウミガメを見かけることがありますが、人慣れしていないウミガメはものすごくスピードで前を通ったりしていきます。
ヒレのように進化した手と、美しい流線形
ウミガメの産卵
なんと卵は海の中では死んでしまうので、母ガメは産卵のために砂浜に上陸して卵を産みます。砂浜を掘り進め、ピンポン玉ほどの大きさの卵を産んだら上から砂をかけます。テレビとかでも、産卵時をの映像で見ることがありますが、あの涙を流しているように見える光景は、涙を流しているわけではなく、塩水を出しているだけだといわれています。
ウミガメは一度の産卵で100個ほどの卵を産みますが、成体になるのはなんと5千匹に1匹といわれています。すごく少ないですよね、、
砂浜の中で孵化した子ガメは、一匹の力では這い上がることができず、何十匹もの子ガメが一斉にもがくことで何匹かだけ地上へ出ることができます。
そして、地上へ這い上がった子ガメも、ほとんどがカニや鳥に襲われて死んでしまいます。
やっとこさの思いで海の中に入ることができたとしても、魚やサメなどに襲われて死んでしまうコガメも多数います。なのでウミガメは絶滅危惧種にされています。
ウミガメの生息時期
ウミガメは一年を通して出会うことが可能です!
その中でも夏のシーズンである5月〜9月が産卵期になる為高確率で会えることができます!
ただし、ウミガメはとても繊細かつ警戒心が強いため、人工的な光が入るビーチには訪れません。石垣島でも開発が進みウミガメが訪れるビーチが減少してきてます。砂のきれいなビーチでは、ウミガメの産卵もみることができるので、もし産卵シーンに出会った時はウミガメを刺激することはせず、ライトの使用などをやめましょう。
石垣島近辺で見れるウミガメ
世界には8種のウミガメが住んでいます。そのうちアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、ヒメウミガメ、オサガメ、クロウミガメの6種類が日本に住んでいます。アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類は石垣島で見れることができます!
それぞれのカメの特徴は下記のようになります。
アカウミガメ:外洋性のウミガメです。沿岸で見られる事もありますが、基本的には沖合に住んでいます。このため、繁殖のために岸に近寄る3-7月を除けば、シュノーケルやダイビングで出会うのは珍しいことです。貝やヤドカリなどの硬いものを好んで食べるので、顎の力が強く、頭が大きいことが特徴です。大人になると甲らの長さは80㎝~100cmになります。
アオウミガメ:沿岸に住んでいて、一番シュノーケルやダイビングで出会える種類です。海藻・海草を食べるベジタリアンですが、クラゲを食べることもあります。”アオ”ウミガメと呼ばれますが、体は赤、茶色、黒とさまざまです。近年では、世界的に増えていて石垣島でも1番よく見る種類です!大人になるとアカよりも少し大きく90-110㎝になります。
タイマイ : タイマイは他のウミガメと比べて、甲羅がモザイク模様に見えることから、日本では古来ベッコウ細工の原料とされてきました。甲羅の長さが、約80センチでアカウミガメ、アオウミガメと比較しても変わりません。頭の形がクチバシのように尖って細長いのがポイントです。
基本的には太平洋、大西洋、インド洋に生息していますが、集団行動はすることがなく、基本的には単独生活を送ってます。タイマイは海藻類が好物ですが、エビやカニも食べます。
ツアーではアオウミガメをよく見かけます!
泳いでいてウミガメを見かけた時は近くによるのは大丈夫ですが、とても繊細なので触れるのはやめましょう。
ウミガメを守ろう!
ウミガメの生態や種類についてのお話はいかがでしたか??
石垣島では頻繁にカメと触れ合うことが可能なのでこの貴重さを忘れがちですが、お客様たちの感動した姿を見るたびに、ありがたい環境にいることを思い出させて頂いております! この貴重な環境、ウミガメを守るために私たちは気を付けなければならない事がたくさんあります。
- ウミガメと触れ合う時はストレスをかけない
- ポイ捨てはやめよう
- ボランティアに参加しよう
深刻なゴミ問題
まずはゴミ問題のことから。。これに関しては『ウミガメ』に限らず『海の生態系』、なんなら『地球環境』の全てにおいて関係することですよね、、 「ポイ捨てダメなんて当たり前じゃん」って方が大半であることを祈りますが、残念な事に守れない人も一定数いるのが現実。ポイ捨ての何がダメなんて無限に情報が出てくると思うので、このページでは『海洋ゴミ×ウミガメ』の観点から説明していきますね!
先ほどのカメの種類の説明の際に、食べ物の中にクラゲが含まれてましたよね。これの何が問題なのかと言うと、海洋生物にとってはクラゲなのか、ビニール袋やペットボトルなのか見分けがつきません。そして間違えてプラスチックを食べてしまったウミガメを含む海洋生物は消化できずに体内に溜まることが原因で、食べ物の道を塞いでしまうことから最悪の場合死に繋がってしまいます。実際に、浜に打ち上げられたクジラの胃袋から大量のプラスチックが見つかった事もご存知の方は多いはず、、
2050年には魚よりも海洋ゴミの量の方が増えるとも言われている昨今、私たちにできる配慮とはどう言ったものなのでしょうか??
私たちにできる環境への配慮
なかなか大掛かりな取り組みって難しいから少し避けてしまいそうになりそうですが、もっと身近に視野をむけてあげると
- 買い物に行くときはマイバックを持参する
- 日常的にマイボトルやマイタンブラーを持参する
- ビーチクリーンなどのイベントに参加しよう
例えば、スーパーへの買い出し。頻繁に行く方だと毎日行きますよね。最近はマイバックを持参している方を沢山見かけるようになりましたが、毎日ビニール袋を1枚買うのと、マイバックを持参するのでは歴然の差。近年はビニール袋にもお金がかかるようになったので、マイバック持参で少し節約もできますね!
出社前、勤務中、退社後etc…コーヒーブレイクを楽しみにしている方、多いですよね!私自身も出勤前に必ずコーヒーを飲みます。ここで注目してもらいたいのが、特にカフェ等の店舗にて購入される場合。アイスコーヒーを頼むと大体はプラ容器で出てきますよね。最近ではマイタンブラーを持参して、そこにコーヒーを注いでもらうスタイルなんかも取り入れている店舗さんも多く見かけるので、これを機にタンブラー持参始めてみてください!人気カフェでは、オリジナルのタンブラーも売っているのでお気に入りのボトルも見つかりそうですね♪ コーヒーに限らず飲み物全般同じ事が言えるかなと思います。ついついコンビニでペットボトルのお水を買っちゃう方!水筒に切り替えて持ち歩いてみませんか??
お気に入りの水筒やタンブラーを持ち歩いていると、少しいい気持ちになれるかも♪
最後はビーチクリーンについて
これに関しては、特別海が近い環境に住む私たちからすると凄く身近なテーマですが、本州にお住まいの方々はなかなか聞くことがないですよね、、ビーチに落ちてるゴミも景観問題や陸上生物の誤飲、台風等海がしけた時に再度海に流れ出す、風に流されて海に逆戻り、さまざまな危機に直面してしまいます。そんなビーチのゴミ問題、人間が出したゴミなんだからもちろん拾うのも我々人間。正直なところ石垣島に流れ着くゴミは海外製のものが凄く多いです。って事は日本から流れ始めたゴミもどこかに必ず流れ着いてます。ゴミの管理が行き届いていない事はよくない事ですが、まずはみんなで助け合い精神です。そんな気持ちでビーチクリーンに参加してみては。ちょっとばかし清々しい気持ちになれるかも♪
石垣島の大自然に触れ合おう
ここまでお話ししてきたように、実はかなり深刻な状況下に直面しています。 そんな中でも石垣島のように素敵な島や海が綺麗な場所ってたくさん存在しています。この環境を少しでも守るために、いや、この美しい環境をもっと増やす為には皆さん一人一人の小さな心がけが凄く大切になってきますね!
ぜひ皆さんまずは石垣島の自然と触れ合って、自然の偉大さ、美しさを身をもって体感してみてください!
スタッフ一同マーレ石垣でお会いできるのを楽しみにお待ちしております